最近読んだ本の話をしまーす ここでわたしのいう最近とは半年くらいをさしまーす あとリンクや画像はないです リンク貼れカス!!!って思った方はリアクションください
はじめにたっとの読書スタンス
まずライトノベルガチアンチですマジで一冊も読んだことないし読みたくもないのでそういう人間の感性だって前提をご理解お願いします
読書なんだけど並行して違う本を3冊とか読む 文庫本を電車とかバスの移動機関で読んで家で文庫本サイズじゃない本を読んでる 読む主なジャンルは海外の翻訳小説や国内の価値観が大丈夫そうな作家の小説とまあ言語圏問わずフィクション全般(ただしスポーツの話は除く)特にクィアロマンスが好き、と文化や歴史についての本と児童文学 おすすめあったら教えてください ただ好みすっっっごい狭いです
One Last Stop, Casey McQiston
日本ではこの前クソツイートが批判された二見書房から『明日のあなたも愛してる』(訳:林啓恵)ってタイトルで出てる 私は翻訳本の方を読みました 翻訳者さんが反自公維だったので……応援したくて……
結論から言うと本作は最高の作品です 超クィアで反差別、反現代資本主義でクィアカルチャーやポップカルチャーのリファレンスも多い 登場人物もほぼみんなクィアでエスニシティも様々 その表現方法が本当に良い
性行為のシーンがあるとは事前に知っていてまさか地下鉄ん中で……?って思ってたら本当に地下鉄の中で致しました いやセックスはどこでやってもいいと思っているというか本当に首相官邸前とか自民党本部の中で乱交パーティーやってもいいだろ(私は参加しませんが……)くらいには思っていますが本当に地下鉄でやるとは思ってなかったんです……
本作のしっかりしてる点のひとつとして現代にも差別はあるって描写される 差別から目を背けたり「昔はありましたが現代にはもう差別はないです〜」って姿勢でないのが示されていて信頼がおける
同作者の前作、Red, White & Royal Blueでは執筆時期が微妙だからからか仕方ないかもしれないんだけどトランス女性の登場人物がいるのにハリー・ポッターシリーズの話題がメインふたりの間にのぼったりとか大衆からのバックラッシュの無さとかにもやもやが残ったためそういうものが全部無くなってたというか解決されててストレスフリーで読めた
(ただ一箇所ん?ってなるところがあり原文ではおそらく"transition" が「性転換」って訳になってたところ トランジションでいいじゃん、まあこれは翻訳への不満なので)
金子文子関連書籍
金子文子の関連書籍を4冊読んだんだけど、やはり金子文子は最高だと思った ラディカルで反権力で個人主義者でアナキストで憧れる 新山初代とのシスターフッドも好き
ただもっと早く、高校生の時に出会えてたら救われてたと思う 高校生の頃「たっと」という一人の人物じゃなくて「女性ジェンダー」等の属性でステレオタイプ化されて見られるのが怖かった(当時は「レッテル貼りされたくない」って表現してた)からこういう考えを持った人物が存在したというだけで感銘の受け方は倍になってたかもしれない(高校生の頃のメンタルは今以上にボロボロだったし影響されやすかったので……)
調書には家族と縁を切りたいと強く思っている丁度今だったからエンパワーメントされた 「親の愛などない」と言い切った文子最高すぎる 私は主に母親と叔母と大叔母に呪いをかけられてきて苦しんできたので血縁者だから、とかいうのを真っ向から拒絶、否定した金子文子にはとても勇気づけられた もっと知りたい
『スタッフロール』(作:深緑野分)
面白かったし良かった マチルダとリーヴの出会いはなんかタイムプリンセスっぽく感じた(タイムプリンセスについてはまた近日なんか書きます!)
マチルダの時代は白人ばっかりだったけどヴィヴの時代では様々なエスニシティの人々が働いてるのが時代をなぞっている(カートゥーン史も似た感じなので)
老後のマチルダとモリーが同棲してるとかそういう展開かと思いきやそうではなかった でもマチルダとモリーの関係好きなんだよなー あてはまる言葉がない関係
恋愛ではない男女の関係がたくさん描かれていてよかった
ヴィヴが発達障害(たぶん)というか、いわゆる「精神が健康な人間」でないと分かる描写がステレオタイプじゃない感じでさらっとなされててよかった
深緑野分は日本の小説家の中でも倫理観に信頼のおける作家(いうて本作と『オーブランの少女』と『この本を盗む者は』しか読んでませんが……)なのでおすすめです 特に本書は良かったです
『永遠の真夜中の都市』チャーリー・ジェーン・アンダーズ
クィアロマンスだと思ってたら泣きを見た でもマウスとアリッサの関係はクィアだと思うのでソフィーとビアンカのロマンスを期待してたら泣きを見た、ってことで
最初の方はソフィーとビアンカに秘封倶楽部を感じてた
ソフィーはビアンカに対し恋愛感情を持っていたけどビアンカはソフィーに対し「ロマンチックな友情」止まりだった、っていうのが終盤にきてなんで…こんな仕打ちを……?ってなってしまったがビアンカが頑なにゲレトを「ワニ」って呼んで軽蔑し続けた描写からふたりは最終的には分かり合えないって作中ずっと示されてるんですよねーねーーーー
クィアリーディング可能な作品です まずソフィーがレズビアンだし、マウスとアリッサの関係、さらにソフィーがゲレトになるのはトランジションそれ自体を表していると解釈できます
特にチャーリー・ジェーン・アンダーズがトランス女性であるのでゲレトになる手術を受けるのはアンダーサージェリーや胸オペなどトランスジェンダーの手術を暗に表している可能性は高いと思います
物語としては第1部完!みたいな終わりだったのですっきりしてない 最近こういうの多い
続編待ってる……
シャーロック・ホームズシリーズ『シャーロックホームズの冒険』、『シャーロックホームズの思い出』
どの訳で読んだかって?小林司,東山あかね訳だが?俺はシャーロキアンにはならないので……
正直『緋色の研究』も『四つの署名』もつまんねーじゃんっていったらボコボコにされるんでしょ?
たっととシャーロック・ホームズシリーズ略歴
私が初めに触れたシャーロックものはディズニーのThe Great Mouse Detectiveなんだよね 子供の頃観た時はシャーロック知らなかったからそうだと分からなかったけどシャーロック知ってから観たらがっつりシャーロックものでテンション上がった あと大学1年のときにSHERLOCK全部観た 批判点はたくさんあるが思い入れもある作品となった でもなんであんなデルトロ作品みたいな決着の付け方だったの?脱線するのでここまでにしときます
本編感想
両方とも長編より面白かったしあの有名キャラがついに登場!と思ったら一編にしか出てなくて驚いたりした
しかし動機が階級社会や婚姻制度に起因する遺産問題とかのもの多くて貴族社会〜〜〜異性婚〜〜〜って感じだった
その点だとSHERLOCKは現代だから色々とアレンジされててよかったな てかまだバスカヴィル以降が待ち受けてるからな!
この記事一日で書き上げて2個目の記事になるはずだったが結局書き始めから5日くらいかかった
他にも色々読んだけど印象に残ったのは記事に書いたものです ネタバレってるけど気になったらぜひ読んでください
それでは